離婚の時の慰謝料に相場はあるのでしょうか?

離婚の時に後悔しないように知っておきたいものです。

慰謝料はどんな場合でも請求が出来る?

まず「どんな場合に慰謝料が請求出来るのか」を知る必要があります。

離婚する時に慰謝料を請求できる場合と出来ない場合があります。

不貞行為をした場合

相手が不貞行為をした場合には慰謝料の請求が可能です。

しかし、不貞行為と言っても1度だけしか性行為がなかった場合や1度だけ風俗に行った程度では慰謝料の請求は難しいのが現状です。

もしも請求できたとしても金額は小額になる事が多いようです。

継続的な不貞関係である事とその証拠が慰謝料の請求には必要になります。

DV(身体的暴力)モラハラ(言葉などでの精神的暴力)の場合

DVの場合には慰謝料を請求する事ができます。

辛い事ですがあざや傷などの写真を撮り病院で診断書を書いてもらいましょう。

それが慰謝料を貰うための証拠となります。

モラハラの場合は慰謝料を請求できますが相手の暴言やその事による精神的苦痛の度合いで慰謝料の金額が変わってきます。

ICレコーダーなどで相手に分からない様に暴言を録音します。

ICレコーダーの録音の内容が モラハラの証拠となります。

長期間にわたり性交渉がない場合

こちら側が求めても性交渉が無く不満や苦痛を感じての離婚の場合には慰謝料を請求出来る可能性があります。

性交渉が無くなるに至った経緯について、相手に身体的な問題がない事が慰謝料を請求出来る条件になります。

ED(勃起不全)の場合は慰謝料の請求は不可能な事が多いのが現状です。

夫婦同居の義務違反の場合

夫婦には夫婦同居を義務付けた民法があります。

  • 同居の義務。
  • 夫婦協力の義務。
  • 援助の義務。

これを怠ると悪意の遺棄(夫婦同居の義務違反)となります。

  1. 夫(妻)が専業主婦(専業主夫)に生活費を渡さない。
  2. 妻(夫)が理由もないのに同居を拒否する。
  3. 理由の分からない家出を繰り返す。
  4. 夫(妻)がアパートなどを借りる理由がないのに1人暮らしをしている。
  5. 夫(妻)が妻(夫)を追い出したり家を出ざるおえない状況を故意に作り出している。
  6. 夫(妻)の不貞行為があったので妻(夫)が勝手に家を出て行った。
  7. 妻が姑と折り合いが付かず実家に帰ったまま帰って来ない。
  8. 健康な夫が専業主夫ではないのに働こうとしない。

上記のような場合には悪意の遺棄にあたる事をした夫婦生活を破綻させた側に慰謝料の請求が出来ます。

離婚の慰謝料の相場は決まってる?

離婚の時に慰謝料の金額は決まっているのでしょうか?

離婚の時の慰謝料は実は明確に金額が決まっているわけではありません。

話し合いの協議離婚などでは自由に金額を決めることが出来ます。

もしも夫や妻の不貞相手が社会的に地位がある立場(政治家や有名な芸能人)の場合などには高額な慰謝料の支払いが提示される事もあります。

しかしそんな事はなかなかありませんので裁判の判例をもとに決められることが多いのです。

慰謝料を請求される行為をした相手の年収と年齢が高ければ高いほど慰謝料が高額になる傾向はあります。

養育が必要な子供の数で慰謝料が高額になる傾向もあります。

離婚の慰謝料の金額の相場

慰謝料の金額は慰謝料請求の原因によって金額が違って来ます。

不貞行為による慰謝料請求の場合

夫(妻)が不貞行為をした場合の慰謝料の金額の相場。

100万円〜500万円

300万円が判例にある1番多い金額です。

夫(妻)だけに300万円を支払って貰うか、夫(妻)と不貞相手の2人に支払って貰うかです。

ただし2人に支払って貰う場合には金額が2倍になる訳ではありません。

夫が250万円で不貞相手が50万円など合計で300万円を支払って貰うことになります。

不貞相手が夫(妻)に既婚者である事を知らされず騙されて不貞関係になった場合には不貞相手への請求が難しくなります。

DV(身体的暴力)やモラハラ(言葉などの精神的暴力)による慰謝料請求の場合

DVやモラハラによる身体的や精神的な苦痛による慰謝料請求の場合の金額の相場。

50万円〜300万円

受けた苦痛の度合いで金額が変動します。

慰謝料請求の為にはDVによるアザや傷の写真と診断書やICレコーダーなどの証拠はできるだけおおく集めます。

長期間にわたり性交渉がない事による慰謝料請求の場合

こちら側が求めても性交渉が無く不満や苦痛を感じての離婚の場合の慰謝料の金額の相場。

100万円〜300万円

不満や苦痛を感じた度合いによって金額が決まりますが性交渉が無かった期間が短ければ貰える慰謝料は小額になる傾向があるようです。

夫婦同居の義務違反による慰謝料請求の場合

夫婦同居の義務違反により夫婦生活を破綻させた側に慰謝料を請求する場合の金額の相場。

50万円〜300万円

婚姻生活が長ければ長いほどその行為を受けての苦痛が大きく婚姻期間が長ければ長いほど慰謝料の金額は高額になる傾向があります。

慰謝料が高額になる場合があります

以下のような場合には慰謝料が高額になる事があります。

不貞関係による場合

  • 不貞関係の期間が3年以上の長期間になる場合。
  • 不貞関係が原因の別居。
  • 夫(妻)が不貞相手と同棲している場合。
  • 不貞相手が妊娠や出産をした場合。

不貞行為を知ったことによるうつ病の発症。

などの場合には慰謝料が高額となる傾向があります。

DV(身体的暴力)やモラハラ(言葉などでの精神的暴力)による場合

  • DVでの肉体的苦痛を与えられた回数が多い。
  • DVでの肉体的苦痛を与えられた期間が長い。
  • 暴力を受けた方に落ち度などが無いのに暴力行為がはじまってしまった。
  • DVにより受けたケガやケガのための障害、その後の後遺症などが酷い場合。
  • DVによる肉体的な苦痛のために、うつ病を発症した場合。
  • モラハラにより精神的苦痛を与えられた回数が多い。
  • モラハラによる精神的苦痛を与えられた期間が長い。
  • 特に落ち度がないのに精神的苦痛を与える行為がはじまった。
  • モラハラの精神的苦痛により、うつ病を発症した場合。

長期間にわたり性交渉がない場合

  • 特に身体的問題がないのに3年以上性交渉がない場合。
  • 結婚してから1度も性交渉がない場合。
  • 夫婦間で性交渉がないのに不貞行為の相手とは性交渉をしていた場合。

夫婦別居の義務違反の場合

  • 別居の期間が長い場合。
  • 悪意の遺棄をされた方に特に落ち度がないのに別居になった場合。
  • 専業主婦(専業主夫)で収入が全くないのに、生活費を全く渡さない場合。
  • 働き手である側が身体的にも精神的にも全く問題がないのに働かない。
    更に借金までしてしまっている場合。

高額な慰謝料を獲得するには?

希望する高額な慰謝料を請求するには客観的な証拠が多く必要となります。

客観的な多くの証拠と共に希望する慰謝料を請求しましょう。

不貞行為の証拠

不貞行為の場合には夫(妻)が不貞相手とラブホテルへ出入りしている動画や写真。

夫(妻)か不貞相手が不貞の事実を認めた事を書面化したものなど。

不貞の事実を認めた音声録音。

※注意事項として、ホテルへの出入りの写真や動画はビジネスホテルの場合には言い逃れが出来るので証拠にはなりません。

DV(身体的暴力)やモラハラ(言葉などでの精神的暴力)の証拠

上記にも書きましたがDVの場合はアザやケガの写真と診断書が証拠となります。

すでに診断書をもらったケガであっても再度同じ場所にケガをした場合やアザや傷が増えた場合にはもう一度診断書を取り両方保管しましょう。

証拠は多ければ多いほどいいのです。

モラハラの場合にもICレコーダーなどでの暴言の録音は多ければ多いほどいいのです。

いつから録音をはじめたかメモも取っておきましょう。

長期間にわたり性交渉がない証拠

いつから性交渉がないのかを詳細に書き込んだ日記などが証拠となります。

就寝までの詳細な録音なども証拠となります。

夫婦別居の義務違反の証拠

生活費が支払われていない事を証明できる詳細な家計簿や預金通帳など。

別居になった日時と理由などを記したメモ。

勝手に出て行って住んでいる場所の賃貸契約書。

離婚の慰謝料の相場を知りたい!後悔しないために!まとめ

離婚の慰謝料には明確な金額は決まっていないようですが判例による相場はあります。

相場はあくまでも判例で決まった金額なので客観的な証拠を集める事によって高額獲得が出来るようです。

どんな事でもしっかり証拠として取っておく事が大切です。

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