離婚。

これは結婚よりも莫大な時間と労力を使うものです。

結婚の時とは違い、やらなければいけないことや手続きが山のようにあります。

ましてや子どもがいるとなれば更にやることは増えてきます。

・離婚を考えてはいるけれど何をしたら良いのかわからない

・子どもが困らないための離婚準備ってあるの?

そんな悩みを持つ方に、子連れ離婚経験者の筆者が、絶対に抑えておかなければいけないポイントを6つご紹介します。

1・離婚後の住宅の確保

これは一番最初に考えておかなくてはいけない大きな問題です。

いくつかのパターンがありますが、自分がどんな立場で離婚を考えているのかや、現在の住宅事情によって方法は異なります。

【賃貸の場合】

賃貸の場合は一番話が早いです。

賃貸は財産とはみなされないので、賃貸契約を継続するかどうか、他に移るのかが決まれば、契約上の問題だけになります。

ただし、契約に条件がある物件もあるので、離婚しても契約ができるかどうかを確認しておく必要があります。

【結婚後に購入したマイホームの場合】

結婚後にマイホームを購入している場合は、「財産分与」の対象となるので、

離婚の際にどのような対応をするのかによって手続きが変わります。

・家を売却するのかそのまま残すのか

・自分と子どもが住み続けることができるか

・住み続ける場合のローンはどうするのか

この3点がポイントになります。

いずれにせよ、自分と子どもがどこに住むことになるのかを決めて、実際に動かなくてはいけません。

市営住宅や県営住宅に入居をしたい場合は、募集の期間が決まっています。

いつでも簡単に入れるというわけではないのです。

民間の賃貸でも「仕事をしていなければ貸せない」「シングルマザーには貸せない」といった業者もあります。

いざ離婚しても住むところがない!ということにならないように、前もって調べておく必要があります。

また離婚の原因でも状況は変わります。

相手に非がある場合はこちらの条件をのんでもらえる可能性が高いですが、そうでない場合は引越しを余儀なくされるケースが多いのも現状です。

2・生活費の確保

仕事をしていない女性の場合は、早急に離婚後の生活費を確保する=仕事を探す必要があります。

これはかなり時間がかかるので、前もって就職活動を行わなくてはいけません。

子どものいる女性が一定の収入を得るのはとても大変なことです。

離婚前にお仕事をされていれば話は別ですが、万が一子どもが就学前で専業主婦だった場合は、職探しと並行して保育園も探さなくてはいけないからです。

子どもが大きい場合でも、教育に関する学費の捻出が大変になるので、それなりの収入のある仕事を探さなくてはなりません。

住む場所の家賃や光熱費等の1カ月に掛かる固定費をまず明確にして、一体自分はどのくらいの収入が必要なのかをまず把握してください。

子どもが小さい場合、正社員での就職は非常に難しいです。

離婚する前に勉強をして資格を取得したり、可能であれば離婚前に就職することが望ましいです。

安定した収入が得られるような準備が必要になります。

3・財産の把握

基本的に婚姻期間中に得た財産、不動産・自動車・保険・有価証券等は離婚時の財産分与の対象となります。

細かいことを言えば、結婚後に購入した家電製品や家具なども対象になるので、現在家にどのくらいの財産と呼べるものがあるのかを把握しておく必要があります。

また現金が一番分けやすいということもあるので、不要な物は処分したり、現金化してしまうというのも1つの方法です。

財産分与は離婚時に一番モメる可能性があります。

調停などになった場合は、証拠が必要になるので、

・銀行口座の把握

・加入している保険の保険証券

・不動産の資料

・年金分割に備えた年金手帳

などは離婚前に整理して、きちんとわかっておくことがポイントです。

4・養育費の請求準備

離婚をしても、子どもにとって親であることに変わりはありません。

子どもを育てるにはお金がかかります。

そのことを相手にきちんと理解してもらった上で、養育費の請求を行う準備をしなくてはいけません。

養育費は収入・子どもの年齢・人数によって相場の金額が決まります。

自分はどのくらいの養育費が相場なのかを把握するためには、給与明細等で旦那さんの正確な収入をまず知って下さい。

その上で大体どのくらいの金額をもらえるのか、無料相談等で弁護士に相談してみることをおススメします。

養育費に関しては証書で調停をしない限り強制力はありません。

離婚をする時には、必ず公正証書を作成するべきです。

そのために少々理解を深めておく必要があります。

自分なりに情報収集をして、将来の請求準備をして下さい。

5・持ち物の整理

離婚をするにあたって、引越しを余儀なくされるケースは非常に多いです。

マイホームを売却したり、賃貸契約を解消して次の住居に移ることの方が多いかもしれません。

いずれにせよ、家の中にある荷物の整理が必要になります。

荷物が多ければ、引っ越し費用もかさんでしまうからです。

まず自分の物か旦那さんの物かをはっきりさせましょう。

その上で「自分だけの物」をピックアップしていきます。

・結婚前に購入した物

・結婚する時に実家から持ってきたもの

・自分の収入で買った物

を整理しましょう。

不要な物はあらかじめ処分したり、売買して現金化することがポイントです。

6・離婚後の生活のシミュレーション

シングルマザーになった場合、今までの生活とは状況が一変します。

収入はもちろんですが、「何か困った時に頼れる人」という存在がいなくなってしまうのが一番の問題です。

実家に頼れるのは一番安心ですが、事情があってできないという人もいると思います。

そういう場合は、離婚後の生活において受けることのできる自治体のサポートや、国の制度などを勉強しておく必要があります。

例えば保育園に子どもを預ける場合、病気の症状がある時は登園できないといったことが挙げられます。。

そんな時に病後児保育のある機関に登録をしておけば、少しの費用で看護師や医師の常駐する保育園に子どもを見てもらうことができます。

仕事に行けない=収入が安定しない=職を転々とするといった悪循環を避けるためには必要な準備です。

またシングルマザーの受けられる制度として、医療費の免除や児童扶養手当、水道料金の減免等があります。

これらは収入によって金額に差異が生じるので、自分がどれだけ手当を受けられるかを調べてみて下さい。

実際に離婚したとして、収入と支出のバランスがどうなるのかをシミュレーションすることが大切です。

また余談になりますが、シングルマザーは健康でないと生活が成り立ちません。

何か身体に不安のある症状があれば、婚姻中に治療してしまいましょう。

離婚してから重大な病気が発覚した!!というのでは取り返しがつきません。

協力者が身近にいるうちに、健康についても見直しをしてみて下さい。

最後に

DVや虐待など、緊急を要する離婚は別ですが、そうでない場合は必ず助走期間が必要です。

感情的になり「今すぐ離婚!」となっても、その後の生活ができなければ意味がありません。

離婚の準備は最低1年かかるというのが多くの離婚経験者の意見です。

子どもとの生活のため、しておかなくてはいけない準備が山ほどあるからです。

1つ1つできることを解決していき、周到と言えるほどの準備を行うことこそ、

幸せになるための近道であると言えます。

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