親権がとれるのは母親にとっては嬉しい事です。

親権問題の時に母親の方が強いのはなぜなのでしょう?

母親と子供

親権を持つ母親と父親では圧倒的に母親が親権を持っている方が多いのは事実です。

子供が小さければ小さいほど母親が親権を取る事が多くその傾向は顕著に表れています。

それは子供が母親から生まれて、ほとんどの子供が母乳によって育ち抱っこで眠りにつく事と関係があるのかもしれません。

妊娠と出産と育児

胎内に宿った時から母と子は対話をして同じ体を共有しています。

赤ちゃんを抱っこした時、父親では泣きやまなかった赤ちゃんも母親に抱っこされたら泣きやんだりする事があります。

これはお腹にいる時から母親の鼓動や声を聞き、安心していたからだと言えます。

子供が少し成長したとしてもやはり母親が作ったものを食べ会話をして側で声を聞き、寄り添ってくつろぐのが当たり前の光景とも言えます。

母と子供は見えない結びつきが強くあるのだと思います。

父親と子

最近ではライフスタイルがかわり父親が育児と家事を担当して母親が仕事に行く家庭もまだまだ少数ですがあります。

そのためか、外では父親に抱っこされて母親に抱っこに行かないお子さんも多く見かけます。

それでも家に帰ると母親にべったりくっついて離れない子供が多いのだそうです。

いくら育児と家事を担当しても妊娠と出産は男性にはできません。

それが大きな違いになっているのかもしれません。

家庭

一般的に多いのが父親のほとんどが育児を母親に任せて仕事に行き、収入を得るスタイルの家庭です。

育児を全面的に母親に任せるのですから、母親と子供の結びつきは尚更強くなります。

子供は小学校低学年までは母親に寄り添っていろいろ学び生活するのが現代社会で多く見られる一般の家庭です。

昔は父親が完全に子育てからは遠ざかっていたため子育てに興味はなく、労働時間が長すぎて子供を構うことはありませんでした。

そのために父親は子供の養育が困難で、親権は母親が持つ事で合意しやすかったという事もあると思います。

親権を決める裁判所の基準

裁判所の親権評価基準は「子供の幸せ」だそうです。

子供の幸せを考える以外の考え方では調停や裁判で親権を取る事はできません。

調停員や裁判官や調査官は子供の幸せの観点から調停で話し合い、子供の目線で調査をした調査官の調査をもとにして、より子供が幸せになるように考えます。

どちらの親と暮らすのが子供にとってより幸せになりそうかという考え方なのです。

他に親権を決める基準って?母性優先の原則とは?

乳幼児の親権を決める基準の一つとして「母性優先の原則」というものがあるそうです。

「低年齢の子供は一般的に母親の保護監督させるのがその子供の幸福につながるため母親の親権を認めるべき。」というものだそうです。

その理由として、「子供が幼いうちは細やかな育児や家事をする必要性など、父親よりも母親の方が細やかな育児や家事の役割に向いている。」というものです。

母性優先の原則をふまえての裁判の例は多いのだそうです。

子供と同居している方が有利に親権を獲得できる?

一般的には子供と同居している親や幼い子供と一緒に暮らしている場合には母親が有利に親権を取れると言われています。

まさに上記の通りであると言えます。

裁判の例でも上記のような理由をあげて親権者を母親に決めている方が多いのだそうです。

なぜこのように母親が有利なのか?

今現在、母親と無難な生活ができている子供達。

その母親と暮らしてきた子供の生活を一変させる様な事になるのですから子供が精神的に不安定になりやすくなったり、乳児などは接していた母親が急に側に居なくなり、母乳も無くなるのですから、夜泣きや精神不安定などを引き起こしてもおかしくありません。

裁判官や調停員は子供が不安定にならないためにもずっと接してきた母親の方に育てられるのが適切と考える為、さらに母親が有利になるのでしょう。

しかし子供の幸せを判断する上で、上記のことは親権が決まる一つの要素でしかないと言えるのだそうです。

親権者の統計

親権者の統計が司法統計であるそうです。

離婚調停や離婚裁判や離婚審判で離婚に至った夫婦の親権の統計。

父親が親権者になった数1947件。

母親が親権者になった数18416件。(平成27年度)

となっているそうです。

1割が父親が親権者で、9割が母親が親権者に決まっているのが現状だそうです。

婚姻関係を修復不可能状態にした事と親権は別

「妻が不貞行為をしたのに親権まで取られた」と言っている男性を見かけますが、不貞行為と親権は別問題なのです。

婚姻関係を修復不可能にする事と親権問題を一緒にしてはダメです。

夫婦のどちらが悪くても子供には無関係な事であり、子供の幸せを考える為には必要のない事なのです。

裁判所は「より子供が幸せになれる事」が何より重大な論点だからです。

もっとも、相手の悪さに子供の幸せが関係していたら別です。

例えば「夫が目の前で子供を叩いたり殴ったりした。」これでは夫に親権はわたせません。

「母親が夕方、子供を置き去りにして不貞行為をしていた。」この場合も母親へ親権はわたせないのです。

しかし「母親が子供が学校に行っている間に不貞行為をしていた。」この場合には母親にも親権の権利があります。

夫婦関係が修復不可能状態になったとしてもその事が「子供の幸せにどう影響するのか?」が論点となるで子供が家に帰るまでに母親が家に帰っていれば問題はありません。

きちんと子供の面倒を見ているか面倒を見ていないかが論点になるのです。

親権獲得の自己分析

どちらが子供の幸せをより考え、どちらが養育した方が子供がより幸せになるか?

この問いに「私の方が夫よりも子供を養育する上でより幸せにできます!」といい切れますか?

自信を持って第三者である裁判官や調停員を説得できなければなりません。

夫の評価を下げるよりも、より自分が正当でどれだけ子供の事を思っているかを評価される事が大事です。

母親は子供を目の前にすると無償で愛情を注ぎます。

父親が愛情を注げないわけではありませんが、やはり子供の目から見た時に母親の方が勝って見えるようです。

母親として

母親が親権者になりやすいのは子供とのつながりがとても強いからと言えます。

さらに母親として子供を育てるという事は、自由な時間を全て子供に注ぐ覚悟があるという事です。

片親になり一人で二人分の愛情を与え育まねばなりません。

仕事も子供の事を理解してくれる仕事場を選んだり大変です。

子供のうちは病気も多いですし心配も絶えません。

それでも親権は欲しいと思ってしまうのです。

子供は父親も母親も大好き

親権は母親が圧倒的に強いですが、子供は父親も母親も大好きな事は忘れてはいけないと思います。

忘れてはならない事は親権者になっても「子供に父親の悪口を言わない」という事が大切だと思います。

離婚で子供き悲しい思いをさせているのは事実なのですからそれ以上の精神不安定は与えないようにしなくてはなりません。

最後に

母親の方が親権を取りやすい。

これは決定的であると言えます。

乳幼児の場合は特にどんな些細な事も見逃さない細やかな観察が必要です。

男性でも出来る事かも知れませんが、やはり発見のスピードが違うと思います。

子供は育てば育つほど手がかかるようになります。

母親が親権を取りやすい理由の一つとしてその成長を喜び、対応する能力も父親より際立っているからなのかも知れません。

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